グッドウィルが売られる、今・来期の業績予想を下方修正

 グッドウィル・グループ <4723> が売られ、7200円安の9万2800円で取引を終えた。東証1部で値下がり率2位。

 29日、今07年6月期と来期の連結業績予想の下方修正を発表、売り物を浴びている。今期の最終損益予想を前回発表70億円の黒字→300億円の赤字としたほか、来期の最終利益も同120億円→100億円と下方修正。

 前回発表時はクリスタルの決算期を6月に変更することを前提にしていたが、決算期を3月期に据え置くこととした。コムスンでは、06年4月の介護保険制度の改正で訪問介護事業のビジネスモデルが大きく変わり、利益の確保が困難になった。

 また介護予防事業に対応するため、デイサービス事業に対する投資やその関連費用が大きな負担となった。加えて、減損にかかる会計基準を適用し特別損失を計上する。合わせて、今期の中間配当や期末配当を見送る予定であることも示された。

 「減損は想定の範囲内で、来期の配当実施予想も考慮すると影響は限定的」(外資系証券)との指摘もあり、大引けにかけやや下げ渋った。

株式新聞 - 2007年3月30日