日立が福岡市で老人ホーム事業 医療機関と連携、ITも活用

日立製作所(東京)は10日、福岡市中央区笹丘に住宅型有料老人ホームを建設すると発表した。医療法人財団・博愛会(福岡市)の関連会社、博愛メディカル(同)と共同で設立した会社が運営する。日立は関東で老人ホーム事業を行っているが、医療機関との連携施設は初めてで、2008年3月開業を目指す。

 運営会社の日立博愛ヒューマンサポート(同)は、日立の情報技術(IT)や街づくりのノウハウ、博愛会の医療・介護の実績を生かそうと、04年に設立。同ホームは、その第1号の事業。

 建設予定地は博愛会病院に隣接。名称は「フィランソレイユ笹丘」。地下1階、地上6階建て、延べ床面積9200平方メートル。全99部屋が個室で、夫婦で入居できる部屋もある。利用料は月50万円程度から。介護保険で「要支援」以上の認定を受けていることが入居条件。ITを活用し、入居者の家族に向けた情報提供サービスも行う。

西日本新聞 - 2007年1月10日